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一人社長という働き方を選んだ理由

人を雇わず一人で会社を経営するスタイルを選んだ理由。メリット・デメリット、日常のリアル、次のステップまで実体験で語ります。

僕は株式会社SUPPORT LOUNGEの代表をやっていますが、社員はゼロです。いわゆる「一人社長」というスタイルで、12年以上ビジネスを続けています。

「なんで人を雇わないの?」「一人で会社って回せるの?」

よく聞かれます。結論から言うと、一人社長はメリットもデメリットもあります。万人におすすめできるスタイルではありません。

でも、僕にとっては最良の選択でした。この記事では、なぜ僕が一人社長を選んだのか、リアルな日常、そしてこの先のステップまで正直にお話しします。

0 社員数
12 年以上 Web制作歴
500 サイト以上 累計制作実績

一人社長を選んだ最大の理由は「ノーリスク」

僕が一人社長を選んだ理由は、とにかくシンプルです。経費がかからないから。

スタッフを抱えたら、当然人件費がかかります。売上が安定していない時期に固定費が重くなるのは、かなりのリスクです。

この考え方は、実は飲食時代に身についたものでした。

飲食店って、店舗が大きいとスタッフの維持費がどんどん膨らむんです。でも、小さな店なら一人で調理場もホールも回せる。お客さんの数が少なければ、一人で十分対応できるんですね。

この「ムダを省く」という感覚が、僕の中に完全に染みついていました。

だから、起業するなら生産から納品まで全部一人で完結できるものにしよう。そう考えて選んだのが、Webサイト制作でした。パソコン1台あればできる。仕入れコストもない。一人でも回せるビジネスとして、最適だったんです。

2冊の本が「一人でやる」という決断を後押しした

一人社長というスタイルを選ぶ上で、2冊の本にかなり影響を受けました。

1冊目は「夢をかなえるゾウ」です。この本の中に、こんなエピソードがありました。

電球を取り替えるだけでは、普通は仕事にならない。でも、おじいちゃんやおばあちゃんにとって、高い場所の電球を替えるのはとても大変なこと。その人たちにとっては、それだけですごく価値がある。だから、そこには必ずお金が生まれる。

この話を読んで、ハッとしました。「自分には何もない」と思っていたけど、それは自分目線の話であって、他の人から見たら違うかもしれない。自分のスキルをちゃんと棚卸しして、「誰に何ができるか」を考えることが大事なんだと気づいたんです。

2冊目は「身の丈起業」です。自分にできることを、そのまま商品にして販売する。大きく構えなくていい。自分のサイズに合ったビジネスをやればいい。

この2冊を読んで、もう迷いはなくなりました。僕にはWebサイトを作る技術がある。それを必要としている人がいる。なら、一人で小さく始めればいい。

自分には何もないと思っていても、他者から見ればそんなことはない。自分のスキルを棚卸しして、誰に何ができるかを考えること。

一人社長のメリットとデメリット、正直に話します

一人社長を12年以上やってきて感じている、メリットとデメリットを正直にお伝えします。

メリット:リスクが少なく、利益が手元に残る

一番大きいのは、固定費がほとんどかからないことです。人件費がゼロ。オフィスも不要。仕入れコストもない。だから、売上がそのまま利益になりやすい。

これは精神的にもかなり楽です。「今月、スタッフの給料を払えるだろうか」という不安がない。自分が動けば売上になる、というシンプルな構造です。

デメリット:天井がすぐに来る

一方で、一人社長には明確な限界があります。拡張性が低いんです。

Web制作の場合、月に1〜2件の案件が入るだけでパンクしてしまう。特に初心者の頃は制作スピードが遅いし、今のようにAIがあるわけでもない。何をやるにもとにかく時間がかかる。

しかも、制作以外にもメール対応や打ち合わせなど、思考を持っていかれる作業がたくさんあります。同時に複数の案件をこなせないから、売上にも天井が来る。

自分ができないことは受けられない、というのも大きなデメリットです。例えば、グラフィックデザイン重視のサイトを求められたら、断るか、外部のデザイナーに依頼するしかない。その分コストが上がってしまいます。

メリット デメリット
固定費がほぼゼロ スケールしにくい
利益率が高い 月1〜2案件で天井が来る
意思決定が速い 自分ができないことは受けられない
精神的にラク 制作以外の業務にも時間を取られる

一人社長のリアルな日常

「一人社長って、毎日何してるの?」

これもよく聞かれるので、正直に話します。

僕は基本的に、1日中家にいます。外出はほとんどしません。猫と一緒に過ごしながら、パソコンに向かっています。

日常のループはこんな感じです。

起きたら仕事する。疲れたら昼寝する。起きたらまた仕事する。仕事が終わったらビールを飲む。寝る。起きたらまた仕事する。

正直、この4つの繰り返しです。ご飯食べる、寝る、仕事する、ビール飲む。たまに外に出る、くらいのもの。

これが合わない人もいると思います。でも、インドア派で、ものを作ること自体が好きな人には、この生活は全く苦痛じゃないんです。僕の場合は、作るのが楽しいから、仕事と遊びの境目がほとんどない。

以前はストアカで対面の講座をやったり、セミナーを開催して外に出ていた時期もありました。でも今は完全にリモートで完結しています。

☀️ 起床 💻 仕事 💤 昼寝 💻 仕事 🍺 ビール 🌙 就寝 ↻ 毎日このループ

一人で完結するために意識していること

一人社長を続けるために、僕が意識していることがいくつかあります。

自分が作ることに特化する

僕の立ち位置は「作る人」です。コーディングやシステム構築など、技術的に難しい部分を担当するのが僕の役割。ここに特化するようにしています。

逆に、営業は基本的に自分ではやりません。仕事を持ってきてくれる人との関わりを大切にして、その方々のサポートをする形で制作の仕事を受けています。

外注は最小限にする

「デザインは外注すればいい」と思うかもしれません。でも僕は、本当に追い詰められた時以外はお願いしません。

理由は、お客さんの「後から変更」に対応しづらくなるからです。「ここ変えて」「あそこも直して」——こういうのは日常茶飯事。その度にデザイナーさんを振り回すのは申し訳ない。自分でできるなら自分でやる、という考えです。

これが拡張しにくい大きな要因でもあるんですが、性格上、後出しで誰かに仕事を振るのが苦手なので、仕方ないかなと。

できることはAIに任せる

最近は、できるだけAIに任せるようにしています。税務関係の日常の記帳はfreeeで処理して、確定申告の時だけ税理士さんにお願いする。それ以外は基本、自分とAIで完結。

今後もAIに任せられる部分はどんどん増やしていく予定です。

🔧
「作る」に特化する
技術的に難しい部分を自分が担当。営業は人に任せる
🤝
外注は最小限
後出し変更に対応しやすくするため、できる限り自分で完結
🤖
AIを最大限活用
記帳から制作補助まで、任せられる部分はどんどんAIへ

一人社長の「次のステップ」を考えている

一人社長で12年以上やってきましたが、正直、一人だけではきつい部分があります。だから今、次のステップを準備しています。

自動で売れる仕組みを作る

受託制作は、1件ずつお客さんに対応する必要があります。これだとどうしても天井が来る。

だから僕は、WordPressテーマ「LiteWord」のようなプロダクト販売に力を入れています。サブスクリプション型にすれば、一人でも青天井で売上を伸ばせる可能性がある。データ販売やサブスクは、まさに「一人自動販売機」のようなビジネスモデルです。

アフィリエイターに販売してもらう仕組みを作る

もう一つ準備しているのが、自社製のアフィリエイターシステムです。

僕が一番欲しいのは「営業」なんです。作ったものを販売してくれる人。他社のアフィリエイトサービスを使う手もありますが、システム連携(API連携など)を考えると、自社で作った方が柔軟に対応できます。

Stripeを使えば銀行振込まで自動化できるので、アフィリエイターへの報酬支払いも含めて仕組み化できる。これが完成すれば、僕は作ることに集中して、販売は他の人にお願いできるようになります。

今はこの計画をコツコツ練っているところです。

STEP 1
Ryuichiが商品を作る
LiteWord・プラグイン等
STEP 2
アフィリエイターが販売
営業を外部に委託
STEP 3
Stripe自動決済
決済・報酬支払いを自動化
STEP 4
顧客に届く
報酬も自動で支払い

個人事業主から法人化したタイミング

ちなみに、僕が法人化したのはかなり後のことです。

最初は「サポートラウンジ」という屋号で個人事業主として始めました。その後、同じ名前で株式会社SUPPORT LOUNGEにしています。

法人化のきっかけは、取引先が増えてきたタイミングでした。消費税の課税事業者になるタイミングと重なったことと、請求書のやり取りなどで相手側が株式会社の方がスムーズだろう、という判断です。

正直に言うと、一人で小さくやっている分には法人化しなくても良かったかな、という気持ちもあります。でも、気持ちを引き締める効果はあったので、結果的には作って良かったですね。

ちなみに「サポートラウンジ」という社名は、「みんなでサポートし合えるラウンジのような場所を作りたい」という思いからつけました。その構想自体はまだ実現できていませんが、僕のスタイルは「誰かのサポートをすること」なので、名前としてはぴったりだと思っています。

まとめ

一人社長という働き方は、向き不向きがはっきりしています。

固定費を限りなくゼロにして、リスクを抑えたスモールビジネスがしたい人には最適です。利益率も高いし、意思決定も速い。自分のペースで働けるのも大きな魅力です。

一方で、拡張性には限界があります。一人で対応できる案件数には天井があるし、自分にできないことは受けられない。

だからこそ、次のステップとして「自動で売れる仕組み」を作ることが重要になってきます。

僕の場合は、受託制作からプロダクト販売へのシフト、そしてアフィリエイターシステムの構築。一人社長のまま、売上の天井を突破する方法を今まさに実践中です。

もしあなたが「一人で起業したい」と思っているなら、最初はミニマムで始めるのが正解だと、僕は思っています。まずは一人で回せるサイズ感を見つけること。それが一人社長の第一歩です。

LiteWordのご紹介

僕が「一人社長でも売上を伸ばせる仕組み」として開発したのが、WordPressテーマ「LiteWord」です。月額980円のサブスクリプション型で、すでに1000サイト以上がLiteWordで制作されています。

自分でホームページを作りたい方、低コストでプロ品質のサイトを持ちたい方は、ぜひチェックしてみてください。