記事一覧に戻る

起業前に知っておきたかった5つのこと

33歳で未経験から起業した僕が、当時知っていたら動き方が変わっていたと思う5つのこと。人脈、マーケティング、お金、コミュニティ、目標設定。

僕は33歳で飲食業からWeb業界に転身して、そこから12年以上一人社長としてやってきました。 累計500サイト以上を制作して、今はWordPressテーマ「LiteWord」の開発・運営をしています。

振り返ると、大きな事故は起こさなかった方だと思います。 でも、「もっと早くこれを知っていたら、ずいぶんスムーズだったのに」と思うことは確実にあります。

この記事では、起業前の僕に教えてあげたい5つのことをお話しします。 これから起業する方、あるいは起業して間もない方の参考になれば嬉しいです。

1人脈の
広げ方
2マーケの
全体像
3お金の
メンタル
4コミュニティ
の価値
5小さく
始める

1. 「自分に合った人脈の広げ方」を知っておけばよかった

起業した当初、僕は何もわからないまま交流会に参加していました。

とりあえず行ってみよう。 何か学べるかもしれない。 誰かとつながれるかもしれない。

実際に行くと、そこにいる人たちがどうやって集客しているのか、何を目的に来ているのか、全部が謎でした。 まるで謎解きゲームのように、一つずつ手がかりを集めていく感覚です。

それ自体は悪い経験ではなかったんですが、非効率だったなと思います。

知っておきたかったこと:リファラル営業の仕組み

リファラル営業とは、簡単に言えば「紹介で仕事をもらう」仕組みです。 交流会に行くにしても、この仕組みを理解しているかどうかで、動き方が全く変わります。

事前にわかっていたら良かったのは、こういうことです。

まず、どの交流会に行くべきかの選び方。 闇雲に参加しても、お金と時間がもったいない。 自分の業種に関連する人が集まる場所を選ぶだけで、効率は格段に上がります。

次に、自分が何者かを一言で説明できる状態にしておくこと。 「WordPressを使ったホームページ制作とSEO対策をやっています」とパッと言えるだけで、相手の記憶に残ります。 でも起業したてだと、実績もなく、自分が何者かもはっきりしていない。 だから「楽しかったな」で帰ってきてしまう。

そしてもう一つ大事なのが、計画的に動くこと。 どういう人と話をして、どういうアプローチをすればいいのか。 事前に戦略を立てておくだけで、同じ交流会でも得られるものが全然違います。

STEP 1
自分が何者かを明確にする
一言で説明できる自己紹介を準備
STEP 2
業種に合った交流会を選ぶ
関連する人が集まる場所を狙う
STEP 3
アプローチを事前に計画
話す相手と目的を決めておく
STEP 4
リファラルの関係を築く
紹介し合える信頼関係へ

2. マーケティングの「全体像」を知っておけばよかった

起業してしばらくの間、ずっとモヤモヤしていたことがありました。

「お客さんって、どこから来るんだろう?」

ペルソナ設定、SEO、集客導線——マーケティング用語は聞いたことがあっても、全体像が見えない。 一つひとつの知識は点として入ってくるけど、それがどう線になるのかがわからなかったんです。

腑に落ちるまでに、かなり時間がかかりました。

知っておきたかったこと:マーケティングの全体像と計画の立て方

今振り返って思うのは、マーケティングの全体像を最初に俯瞰しておけば良かった、ということです。

お客さんがどこであなたの存在を知り、どうやって興味を持ち、何をきっかけに問い合わせをするのか。 この流れ——いわゆる「カスタマージャーニー」の基本的な考え方を知っているだけで、やるべきことが明確になります。

ビジネス書や動画でもいいので、一通り目を通しておくと迷いが減る。 全部を理解する必要はありません。 ただ、「ああ、こういう仕組みでお客さんが来るんだな」というイメージがあるかないかで、その後の行動が大きく変わります。

そしてもう一つ重要なのが、PDCAを回せる状態にしておくこと。

計画を立てないまま動くと、うまくいかなかった時に「何が間違っていたのか」がわからないんです。 ちゃんと地図を作って、計画的にチャレンジして、結果を振り返って改善する。 当たり前のことなんですが、起業初期はこの「当たり前」ができていなかった。

やりながら学ぶのは大前提です。 でも、多少なりともマーケティングの知識を持った上で動くのと、何もわからず動くのとでは、効率が全然違います。

📢
認知
SNS・SEO
交流会
🔍
興味
ブログ
LP
🤝
信頼
実績
口コミ
📩
問い合わせ
フォーム
電話
🎉
成約
契約
購入
🔄
リピート・紹介
継続利用
口コミ拡散

3. 「お金のメンタルブロック」を外しておけばよかった

これはスキルの話ではなく、メンタルの話です。

僕は飲食業で17年間働いてきました。 時給で言えば1,000円〜1,500円の世界です。 その感覚が染みついていたので、起業してからも「自分の価値はそのくらい」と無意識に思っていたんです。

でも、同じ仕事をしていても時給1万円で受けている人はいます。 同じ商品でも、高い価格で売っている人はいます。 違いは何か。技術の差ではなく、自分の価値をどう設定するかの差です。

知っておきたかったこと:安すぎる金額設定は自分もお客さんも不幸にする

安く受けすぎると、どうなるか。

まず、自分が疲弊します。 カツカツの金額で受けていると、お客さんからメッセージが来るたびにイライラするんです。 「こんな安くやってるのに」と感じてしまう。 そうなると、良いサービスは提供できません。

余裕のある金額設計は、お客さんのためでもあるんです。 余裕があれば、丁寧に対応できる。追加の要望にも笑顔で応えられる。 結果として、お客さんの満足度も上がる。

❌ 安すぎる金額設定 ✅ 適正な金額設定
カツカツで余裕がない 余裕を持って対応できる
お客さんの要望にイライラ 笑顔で追加対応できる
サービスの質が下がる 高品質を維持できる
自分が疲弊する 持続可能なビジネスになる

もちろん、起業したての頃は経験を積むために安く受けることもあります。 最初のうちはそれでいい。 でも、「いつまでも安くていい」というメンタルを持ち続けると、いつまで経っても上がれません。

ちゃんと金額を上げていくメンタルを、最初から持っておく。 副業しながら空いた時間に、安すぎない金額で進めていく。 この考え方を知っていたら、ずいぶん違っていたと思います。

事務的なことは、今はそこまで心配しなくていい

ちなみに、僕は起業前に税金や確定申告のことを心配しすぎて、動けなかった時期がありました。 請求書の出し方、領収書と請求書の違い、税務申告の方法——知らないことだらけで不安だった。

でも今は、freeeなどの会計アプリがありますし、AIに聞けばだいたいのことは教えてくれます。 確定申告のサポートアプリも充実しています。

事務的なことは、ある程度知っておくに越したことはないけれど、そこで止まる必要はありません。 やりながら覚えれば十分です。

4. 自分に合った「コミュニティ」に入っておけばよかった

フリーランスや一人社長は、孤独になりやすい。 毎日家でパソコンに向かっていると、同僚もいなければ、雑談する相手もいない。

僕自身はメンタルが弱いタイプではないので、そこまで困らなかったんですが、寂しさを感じやすい人は早めにコミュニティに入っておいた方がいいと思います。

知っておきたかったこと:良いコミュニティの選び方

ただし、コミュニティなら何でもいいわけではありません。

注意すべきなのは、ネットワークビジネス的なコミュニティ。 「お客さんを紹介しなきゃいけない」「集客のノルマがある」——そういう仕組みのところは、話が変わってきます。

僕がおすすめするのは、月額数千円程度の、純粋な情報交換の場としてのコミュニティです。 それ以上のお金を払う必要もなく、自分が代わりに集客する必要もない。 純粋に同じ業種・同じ志の人たちが集まって、情報を共有し合う場所です。

こういうコミュニティに入ると、こんなメリットがあります。

まず、業界の最新情報が入ってくる。 会社に所属していないフリーランスにとって、他の人の情報はすごく貴重です。

次に、仕事につながることもある。 例えば、僕のようにWeb系のコミュニティに入れば、Web制作の仕事が流れてくることもあります。

そして何より、孤独感が薄れる。 同じような状況の人がいるだけで、精神的にかなり楽になります。

大事なのは、自分がこれからやるビジネスに関連したコミュニティを選ぶこと。 全く関係のないところに入っても意味がありません。

✅ 良いコミュニティの特徴
月額数千円程度の適正な料金
集客ノルマや紹介義務がない
自分のビジネスに関連した分野
情報交換が活発
メンバー同士が純粋に助け合っている
❌ 注意すべきコミュニティ
高額な入会金がある
お客さんの紹介を求められる
ネットワークビジネス的な構造

5. 「小さく始める」思考を持っておけばよかった

最後に、これが一番大事かもしれません。

僕はもともと、ちゃんと準備してから進めたいタイプです。 計画を立てて、スキルを身につけて、自信がついてから一歩を踏み出す。

でも、この考え方だと動き出すまでにすごく時間がかかるんです。

やったことがないことは、何でも怖い。 次に何が起こるかわからないと、足がすくむ。 でもそれは、ハードルを高く設定しすぎているだけなんです。

知っておきたかったこと:目標は「低く」設定する

例えば、「月に50万円稼ぐ」という目標を立てたとします。 起業したての段階では、これはとてつもなく高い壁に見えます。 そこに到達できないと「ダメだ」と感じて、どんどん疲弊していく。

でも、こう考えたらどうでしょうか。

「まず1,000円稼ごう」「次に1万円稼ごう」「月に1人だけお客さんを集めよう」

階段を一段ずつ登るイメージです。

一段登ると、次の一段が見えます。 1ヶ月前は高く感じていた段も、一段登った後なら案外たやすく登れたりする。 そうやって階段を丁寧に一段ずつ登っていくと、気づいたら月50万円をクリアしている。

1,000円
STEP 1
1万円
STEP 2
5万円
STEP 3
10万円
STEP 4
30万円
STEP 5
🏁 50万円
GOAL

この思考——テストマーケティング的な考え方を、僕はもっと早く身につけたかったです。

目標を低くしておけば、「達成できた」という経験を積み重ねられます。 達成、達成、達成。 自分を認めることができるから、メンタルも安定する。

逆に、高すぎる目標は達成できないことの連続になるので、メンタル的にもどんどんキツくなります。

小さな一歩を、まずはやってみる。 その一歩がうまくいったら、次の一歩を考える。 これが、起業を長く続けていくための一番大事なマインドセットだと、今は確信しています。

まとめ

起業前に知っておきたかった5つのこと、改めて整理します。

👥
人脈の広げ方
戦略的なリファラル営業
🗺️
マーケの全体像
集客導線とPDCA
💰
お金のメンタル
適正な金額設計
🤝
コミュニティ
情報・仲間・仕事
🪜
小さく始める
目標を低くして一段ずつ

全部を起業前に完璧に理解する必要はありません。 やりながら学ぶのが基本です。

でも、「こういう考え方があるんだな」と知っているだけで、動き方はずいぶん変わります。 僕が12年かけて学んだこと。 これから起業する方が、少しでもショートカットできたら嬉しいです。